ベトナム人との交流会に参加していると、現地でのサッカー人気には本当に驚かされます。代表戦で勝つと街中がバイクのクラクションで埋め尽くされるほどの熱狂ぶりですが、実はベトナム男子代表はまだワールドカップ(W杯)に出場したことがありません。
この記事では、交流会で現地の友人に直接聞いて分かった「ベトナムサッカーのリアルな課題」や、日本との違い、そして今後の可能性について分かりやすく解説します。
街全体がパニックに!?ベトナム人の圧倒的なサッカー熱
ベトナムで一番人気があるスポーツは、間違いなくサッカーです。ベトナムでは代表戦の試合があると、カフェや食堂のテレビの前に人が集まり、町全体で応援します。試合に勝つと、夜遅くまでバイクに乗って国旗を振りながら喜ぶ人たち(現地では「バオ(Bão=嵐)」と呼ばれます)で街が溢れかえるそうです。
日本では野球も大人気で、私が「大谷翔平を知っていますか?」と聞いた時は知らないベトナム人が多くて驚きましたが、サッカーの話になると全員の目の色が変わります。それくらい、ベトナムではサッカーが生活の一部になっています。
【交流会で使える!ベトナムのサッカー豆知識】
ベトナム語でサッカーは「Bóng đá(ボン ダー)」と言いますが、現地でサッカーの試合を観戦・応援するときは、ぜひこのフレーズを叫んでみてください。
- Việt Nam vô địch!(ヴィエトナム ヴォー ディック!):ベトナム、チャンピオン(優勝)!
交流会でこのフレーズを知っていると伝えるだけで、ベトナム人との距離が一気に縮まります。
なぜ勝てない?現地のベトナム人にチャットで聞いてみた
では、なぜこれほどサッカー熱が高いのに、ワールドカップに出場できないのでしょうか。気になった私は、交流会で知り合ったベトナム人にチャットで質問してみました。すると、このような非常に深い返事が返ってきました。
「ベトナムはサッカーが大好きな国ですが、ワールドカップに出るにはまだ実力が足りません。日本のように長い時間をかけて強くなる必要があります。いつか出場できると信じていますね
」
この返事を読んで、私はとても納得しました。好きな気持ちだけではW杯には届かない。国全体で長い時間をかけて、選手を育て、国内リーグを強くし、世界での経験を積んでいく必要があるのだと痛感させられました。
ベトナム代表がW杯に出場するための「3つの壁」
実際、アジアからワールドカップに出る道は非常に険しいです。現在のベトナムが直面している具体的な壁を整理してみました。
① アジアの強豪国との圧倒的な経験値の差
アジアには日本、韓国、イラン、オーストラリア、サウジアラビアなど、長年国際大会で経験を積んできた「常連組」がいます。2026年大会からW杯の参加枠が32カ国から48カ国に増え、アジアの枠も広がりましたが、これらの国々を破って予選を勝ち抜くのは簡単ではありません。
② タイという「東南アジア最大のライバル」の存在
ベトナムがアジア全体で勝ち上がるためには、まず東南アジア地域で圧倒的な1位になる必要があります。特に隣国の「タイ」は古くからの強力なライバルであり、東南アジアの大会(三菱電機カップなど)でも常に激しい覇権争いを繰り広げています。
③ 国内リーグ(Vリーグ)の育成環境と海外経験の不足
かつて韓国人のパク・ハンソ監督が就任した時代には、U-23大会や東南アジア大会で素晴らしい結果を残し、ベトナムサッカーの黄金期と呼ばれました。しかし、一人の名将やスター選手だけでは長続きしません。日本がJリーグ発足から何十年もかけて海外組を増やしてきたように、子供の頃からの育成環境や、選手が海外の強いリーグに挑戦する環境がまだ発展途上なのが現状です。

まとめ:56歳から学ぶ私も共感!「時間をかけること」の大切さ
ベトナムの友人は「まだ実力が足りない」と認めつつも、いつかW杯に出場できるという希望を前向きに語りました。その姿勢は、長年の努力を経て強くなった日本サッカーの歴史を想起させ、成長の可能性を感じさせます。この温かいエピソードは、ベトナムの国民性と将来への期待を体現しています。
ベトナム代表がW杯に出場する日は、国内が熱狂に包まれるでしょう。語学学習と同じく、確実な成長を信じて一歩ずつ進む姿勢に、将来の大きな成功を感じさせます。
ベトナム人の友人が言っていた「日本のように長い時間をかけて強くなる必要がある」という言葉は、あらゆることに通じる大切な視点だと思います。
ベトナムには、子供たちがサッカーを愛し、国全体で応援する素晴らしい「土台(サッカー文化)」がすでにあります。今後の育成システムの発展によって、ワールドカップで赤と黄色のベトナム国旗を見る日は少しずつ近づいているはずです。
この「時間をかけて育てる」という姿勢は、私が56歳から始めたベトナム語の勉強にも重なります。すぐにスラスラとは話せなくても、毎週交流会で新しい発見を積み重ねることで、少しずつ前に進んでいます。
これからベトナム人とスポーツの話題で話す機会があれば、ぜひ「Việt Nam vô địch!(ベトナム優勝!)」の合言葉とともに、彼らのサッカーの夢について耳を傾けてみてください。教科書にはない、彼らの国への誇りと情熱を肌で感じることができますよ!
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