はじめに
ベトナム語を本格的に勉強し始めてから、私は言葉だけでなく、ベトナムの豊かな文化や日々の食べ物にも強い興味を持つようになりました。
その中でも、オンラインレッスンの先生や国際交流会のベトナム人たちと話していて特にワクワクしたのが、「フルーツの種類がとにかく豊富で、信じられないほど安い!」ということです。
もちろん日本でもスーパーに行けばたくさんの果物が並んでいますが、ベトナムは南国ならではの、日本ではまずお目にかかれない珍しいフルーツで溢れています。
今回は、日々のレッスンや交流会を通じて知った、日本ではあり得ないほどエキゾチックで面白い「ベトナムのフルーツ文化」について、前編・後編に分けてご紹介します!
目次
- 家族でも大論争!?果物の王様「ドリアン」のリアル
- ゲームの世界から飛び出してきた?「ドラゴンフルーツ」
- 断面が本当に星の形!写真映え抜群な「スターフルーツ」
- 日本より甘い!?先生イチオシの「完熟マンゴー」
- 【後編へ続く】世界最大級の果物から見た目もユニークな果物まで
- まとめ:果物を通して見えてくるベトナムの豊かな暮らし
家族でも好みが分かれる!果物の王様ドリアン(Sầu riêng)
まず最初に紹介されて驚いたのが、あの有名な「ドリアン」です。

ベトナム語では Sầu riêng(ソオウジエン) と呼ぶそうです。
ドリアンといえば「果物の王様」として有名ですが、同時に「強烈な生ゴミのような匂い」がすることでも知られていますよね。
オンラインレッスンの先生も、「ベトナム国内でもドリアンは本当に好き嫌いが真っ二つに分かれます!」と熱弁していました。なんと先生ご自身は「臭くて絶対に食べられない派」なのだそうです(笑)。
しかし面白いことに、先生の実家のお兄は大のドリアン好き。
同じ家で育った家族であっても好みが激しく分かれるほど、唯一無二の独特な個性を放つフルーツなのだと知って驚きました。ただ、食べられる人からすると「カスタードクリームのように濃厚でクリーミーで最高に美味しい!」とのこと。私はまだ人生で一度も食べたことがありませんが、ベトナムへ行ったら絶対に一度は挑戦してみたいと思っています。
見た目のインパクトが凄すぎる!ドラゴンフルーツ(Thanh long)
次に印象に残ったのが、その名前も見た目も最高にカッコいい「ドラゴンフルーツ」です。

ベトナム語では Thanh long(タインロン) と言います。
文字通り「龍の果実」という意味で、鮮やかなピンク色のトゲトゲした皮に包まれた姿は、まるでファンタジーゲームのアイテムのようでインパクト抜群です。
先生によると、ベトナムの南部では非常にポピュラーで、日常的にハサミでパカッと切って食べられているそうです。
見た目はかなり派手で甘そうに見えますが、実は味は「とってもあっさり系」。キウイフルーツを少し優しくしたような爽やかな甘みと、みずみずしい食感が特徴で、ベトナムの蒸し暑い日に冷やして食べると最高に美味しいのだそうです。
飾りじゃない!断面が本当に星形のスターフルーツ(Quả khế)
私は最初、オンラインレッスンで「スターフルーツ」という名前を聞いた時、「どうせ名前だけの雰囲気なんだろうな」と思っていました。

ベトナム語では Quả khế(クア へー) と言います。
気になって調べてみたら、本当にナイフで横にスライスした断面が、綺麗な「五角形の星の形」になるので驚きました。
日本のスーパーでは滅多に見かけませんが、ベトナムでは国際交流会の参加者いわく「そのまま食べるだけでなく、生搾りジュースにしたり、サラダやデザートの飾り付けによく使う」とのこと。シャキシャキとした瑞々しい食感で、ほんのり甘酸っぱい味がアクセントになる、見た目も味も楽しいフルーツです。
日本のマンゴーより甘い!?先生絶賛のマンゴー(Quả xoài)
そして、オンラインレッスンの先生が「日本の皆さんに一番食べてほしい!」と大絶賛していたのが、みんな大好きマンゴーです。

ベトナム語では Quả xoài(クアソアイ) と呼びます。
先生は「日本のスーパーで売っている高級なマンゴーよりも、ベトナムの市場で安く売っているマンゴーの方がずっと甘いですよ!」と太鼓判を押していました。
南国の眩しい太陽の光をこれでもかと浴びて木の上で熟したマンゴーは、濃厚な甘みと果汁が溢れ出すそうです。私は日本でもマンゴーが大好きなので、この話を聞いた時はお腹が鳴りそうになりました(世界一羨ましい環境ですね)。完熟の採れたてマンゴーをその場で丸かじりする瞬間のために、ベトナム旅行へのモチベーションがさらに高まりました。
料理にも大活躍!身近なパイナップルとパパイヤ(Quả đu đủ)
ベトナムでは、日本でもお馴染みのパイナップルも非常に人気があります。
ベトナム語では Quả dứa(クアズア) と言うそうです。年中常夏のベトナムだからこそ、あのジューシーで甘酸っぱいパイナップルは、体に染み渡る最高の相棒なのでしょうね。
そしてもう一つ、現地でとても身近なのがパパイヤです。

ベトナム語では Quả đu đủ(クアドゥドゥ) と呼びます。
日本ではパパイヤを日常的に食べる機会はあまりありませんが、先生によるとベトナムでは以下のように大活躍しているそうです。
- 完熟させて甘いデザートとして食べる
- まだ青くて固いパパイヤを千切りにして、シャキシャキのサラダ(Gỏi)にする
現地ではフルーツとしてだけでなく、立派な『野菜』としても食卓を支えているのだと知り、南国ならではの知恵に深く感心しました。
重さは数十キロ!?世界最大級の果物ジャックフルーツ(Quả mít)
国際交流会に参加した際、ベトナム人の友人から教えてもらって一番度肝を抜かれたのが「ジャックフルーツ」です。

ベトナム語では Quả mít(クアミット) と言います。
なんとこの果物、木に実る果物としては「世界最大級」と言われており、大きなものだと数十キロにもなるそうです!
驚くべきはその万能さで、以下のような特徴があります。
- 完熟した果肉は、熟したバナナやパイナップルを混ぜたように甘くてクリーミー
- 未熟な実(青い状態)は、お肉のような食感になるためベトナムのベジタリアン料理(素食)に使われる
私は最初「果物をわざわざ料理に使うの?」と不思議に思いましたが、ベトナムには果物の甘みや酸味を上手にスープや炒め物に活かす、奥深い食文化があるのだと学び、目からウロコが落ちる思いでした。
まるで妖精の髪の毛?見た目が面白すぎるランブータン(Quả chôm chôm)
最後にご紹介するのが、一度見たら絶対に忘れられない個性派フルーツ「ランブータン」です。
ベトナム語では Quả chôm chôm(クアチョムチョム) という、なんとも可愛らしい響きの名前で呼ばれています。
ランブータンは見た目が面白い

見た目はまるで赤いトゲや毛がたくさん生えたイガグリのようで、初めて画像を見たときは「これ、本当に食べられるの!?」と衝撃を受けました(笑)。
しかし、その怪しげな皮をツルッと剥くと、中から現れるのは驚くほど透き通った白い果肉です。味や食感は高級フルーツの「ライチ」にとてもよく似ており、甘酸っぱくて非常にジューシー!ベトナムでは子どもから大人まで、おやつ感覚で何個もパクパク食べる大人気フルーツなのだそうです。こうした風変わりな果物の話を聞くたびに、「あぁ、自分は今、本当に南国の言葉を学んでいるんだなぁ」としみじみ実感します。
たったひとつの「果物の名前」から、ベトナムの広大な世界が見えてくる
ベトナム語の勉強を始めたばかりの頃の私は、ただ機械的に「単語を暗記するだけ」の作業に追われていました。
しかし、こうしてレッスンや交流会を通じてフルーツの背景にあるストーリーを深掘りしていくうちに、現地の気候や人々の豊かな暮らし、文化そのものに愛着が湧くようになりました。
フルーツひとつを取っても、以下のような発見があります。
- 年中暑い「南部」はドリアンやマンゴーなどの南国フルーツの宝庫
- 四季がある「北部」では、また少し違った種類の果物が実る
こうした現地のリアルな生活のグラデーションを知るたびに、教科書の文字が急に生き生きと動き出すような感覚になり、「いつか自分の目で本物を見てみたい!」という気持ちがどんどん強くなっています。
まとめ:いつか本場の市場で、ベトナム語を使って買い物をする日のために
今の私は、画面越しのオンラインレッスンや、地域の交流会という小さな窓を通して、少しずつベトナムという国を覗かせてもらっています。
でも、やっぱり現地に足を運び、現地の空気の中で食べるフルーツの味は、日本で想像しているものとは比べ物にならないくらい美味しいはずです。
活気あふれる市場に所狭しと並ぶ、色鮮やかな南国の果物たち。
じっとりとした暑さの中で、汗をかきながら頬張る冷たい完熟マンゴー。
家族をも巻き込んで大論争になる、あのドリアンの本当の香り。
想像するだけで、56歳の胸がワクワクと高鳴ります。
ベトナム語の文法や発音は本当に難しく、時には挫折しそうになりますが、こうした「いつか叶えたい未来の楽しみ」があるからこそ、毎日コツコツと学びを続けられているのだと思います。
いつかベトナムへ旅立つその日まで、しっかり単語を磨き上げ、現地の市場で「これ、いくらですか?(Bao nhiêu tiền?)」と笑顔でベトナム語を使いながら、最高のフルーツを買い込んで丸かじりしたいと思っています!


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